会議の成果

会議の成果(細田委員長)

[「復興リーダー会議」から得られたこと・今後の課題 - 第1期活動を終えて -]

アクションプラン・提言

第1期

  • 1-1 被災地における中間支援組織とSROI・SIBの可能性《東松島市、HOPE、中間組織、SORI、SIB》[P3-2-1-1-m]
  • 1-2『タフな街』岩手県釜石市の水産加工等復興プロジェクト《釜石市、ブランド化》[P3-2-1-2-km]
  • 1-3 震災風化を乗り越える《風化、クラウドファンディング、右腕派遣プログラム》[P3-2-1-3-sf]
  • 1-4 指定廃棄物の最終処分場選定プロセスの構築《指定廃棄物、処分場》[P3-2-1-4-sh]
  • 1-5 “N助型”ソリューションによる創造的教育復興支援《N助、気仙沼》[P3-2-1-5-n]

第2期

  • 2-1 被災地域・自治体への企業人材の長期派遣について《産業,雇用,人材支援,潜在的課題》[P3-2-2-1-hk]
  • 2-2 地域コミュニティの行政と住民の意思疎通において、中間法人ができること《合意形成,中間組織,社会関係資本》[P3-2-2-2-co]
  • 2-3 震災復興を語る上での福島の特殊性《福島,原子力災害,エネルギー戦略》[P3-2-2-3-fk]
  • 2-4 災害時の情報課題を把握しチャレンジしていくための取り組みの提案《情報マネジメント,ICT支援,災害情報ダッシュボードシステム》[P3-2-2-4-jh]

第3期

  • 3-1 “縁”を活かした創造的復興を目指せ《被災地UIターン者,定住支援制度》[P3-2-3-1-en]
  • 3-2 より一層の人材活用の推進策《復興支援員制度,キャリア形成支援》[P3-2-3-2-jk]
  • 3-3 補助金活用に向けた事業者《六次産業化,ポータルサイト》[P3-2-3-3-mj]

講演記録

第1期

  • 1 「復興リーダーと問題解決力 –交渉学への招待-」/田村次朗(慶應義塾大学法学部教授)[DP1_01]
  • 2 「復興をリードする指揮者の仕事 -「二つ」を同時にコンダクトする-」/伊東 乾(作曲家=指揮者、東京大学大学院情報学環作曲=指揮・情報詩学研究室准教授)[DP1_02]
  • 3 「地域アドボカシーを通じて世界を変える」個人が政治的優先順位を形成し、世界の保健を向上させる方法/ジョアン・カーター(RESULTS エグゼクティブディレクター)[DP1_03]
  • 4 「平和はつくれるか」/伊勢崎賢治(東京外国語大学大学院教授)[DP1_04]
  • 5 「スポーツの秘める無限のパワー」/西村雄一((公財)日本サッカー協会 プロフェッショナルレフェリー/国際主審)[DP1_05]
  • 6 「リーダーシップとは」/村上陽一郎(東洋英和女学院大学学長)[DP1_06]
  • 7 「東日本大震災における防衛省・自衛隊の指揮活動」/折木良一(防衛大臣補佐官・前防衛省統合幕僚長)[DP1_07]
  • 8 「チャンピオンチームを作る」/エディ・ジョーンズ(ラグビー日本代表ヘッドコーチ)[DP1_08]
  • 9 「進んだ復旧とこれからの課題」/岡本全勝(復興庁統括官)[DP1_09]
  • 10 「コミュニケーション・マネジメント -リーダーシップ教育の実践-」/田村次朗(慶應義塾大学G-SEC副所長・法学部教授)[DP1_10]

第2期

  • 1 「復興を担うリーダーに求められること」/西垣 克(公立大学法人宮城大学学長)[DP2_01]
  • 2 「復興と地域活性化」[DP2_02] I 観光による地域活性化/大久保和孝(新日本有限責任監査法人CSR推進部長シニアパートナー/公認会計士/公認不正検査士) II 女川町の民間による取り組みとこれから/小松洋介(女川町復興連絡協議会戦略室) III 地域ブランドの定着と推進/千葉大貴(マイティー千葉重代表取締役)
  • 3 「サテライトオフィスの未来・東北の未来」/星野晃一郎(株式会社ダンクソフト代表取締役社長)[DP2_03]
  • 4 「ヤマトグループのDNAと東日本大震災復興活動」/高橋宏和(ヤマトホールディングス株式会社 法務・CSR戦略シニアマネージャー)[DP2_04]

会議委員の言葉-活動を通して得られた気づき、新しくもった課題認識-

  • ◇ 課題を解決するには、「根拠(エビデンス)」に基づいて「事実(ファクト)」を見極 め、これに正しい「評価(アセス)」を加えて政策を打ち出すことが求められる。委員同士の情報交換なしには、真にみるべき事実に触れることはできなかっただろうと考える。 様々なステークホルダーの本音を知ることができたからこそ、評価軸を誤らない選択をするための気づきを得られたのではないかと思う。すでに委員同士で様々な化学反応が生まれている。これは、被災地から参加いただいている委員と、支援に従事してきた委員とが、得意分野を活かしつつ、ベストプラクティスを発掘し、普遍的な理論に再構築し、別の事例へ応用する流れを、ともに創ってきたことの証明ではないだろうか。今後もこのような場を提供いただけたら幸いである。
  • ◇ 今までの日本で必要とされていた調整役のリーダーからリーダー像がSNSの普及も手伝 い変わってきている。山積された問題を解決していくのが私たち一人一人だし、これから もチャレンジしていこうと強く思えたこと。
  • ◇ 震災から2年ほど経ち、多角化かつ複雑化するニーズに対し、どのように分析し対応すべきかという局面をむかえている我々に大きなリソースを与えていただける機会であった。多くの先輩方の講話を踏まえ、かつ様々な分野で活動を行っている仲間たちと課題を共有し、議論する中で、ヒントとなるアイデアやキーワードが生まれた。復興に携わる人材バンク。実現したいプロジェクト。
  • ◇ 大変基本的な事ではあるが、有事に於いてリーダーシップを発揮するための平時からの準備、心構えが災害などの緊急時に正しい判断をすることに繋がると再認識した。Grp2に於いては中間組織の意義と課題に関する議論から、東松島におけるHOPEの活動継続と推進のためにSROIさらにはSIBの段階的導入が提言として導き出された。既成概念に囚われて自身を制限していなかったかという自己反省をするとともに、企業が継続的に復興支 援に関わるためのキーとなるであろうこの画期的な試みに大いに期待したい。
  • ◇ 復興には多様な方が多様な関わり方をしているということ、そして、つながりが新たな動きを作っていくということを体感した。リーダーという存在は、揺るがない信念を持って活動を継続していくことで生まれるのだと感じたことが、個人的には一番の学びであったと思う。また、様々な講師の方々のお話も非常に興味深いものであるとともに、他の委員との会話が知的好奇心をくすぐる刺激となっていた。この会議を通じて具体的な行動につなげられればベストかもしれないが、会議が醸成している価値観や思想に触れ、影響を受けることができただけでも有意義な場であったと思う。
  • ◇ 自分としては、講義はもちろんのこと、参加者のみなさんから大いに刺激を受けた。いろんな場所での活動そのものからも非常に感銘を受け、閉塞感あふれる日本ではあるが、未 来への可能性はここにあるとも思わせられた。実感したのは、多様性が非常に大事だということだ。セクターや職業、男女、世代を超えてコミュニケーションすることで化学反応 が起きて、新たなものが生まれてくる。今後も、この会議でできたネットワークをさまざまな形で活用できると思うし、すべきだと思う。
  • ◇ 復興というものは場所、暮らす人々、時間の経過などを始めとして、実に様々なことがからみあって進んでいくものであるため、そこに携わり活動するリーダーも多種多様にならざるを得ないということがよくわかりました。リーダーそれぞれが抱えている課題は 千差万別で、参考になる先行事例が多くないため、ひとつずつ自ら解決策を考え実行するという試行錯誤の上に成り立っているものであり、それゆえリーダーたちが孤独にならないために、そして新たにできたネットワークを駆使できるようにするためにも、今 後は事務局の役割がとても重要であると感じました。最大のポイントであった合宿に参 加できなかったのが残念ですが、三田で学んだことをベースに、私も微力ながら自分に できる活動を継続して行っていきたいと思います。
  • ◇ 今まで東北の地にあって、日本の「国」は、東京に集うエリートたちがよろしく運営し てくれるだろう、という根拠のない安心感があった。しかし、図らずもこの会議の末席 に加えて頂き、それは安心感ではなく責任の放棄であると考えを改めた。しかし一方で、東京で日本の社会潮流の中心を泳いできた他メンバーに比べ、被災地からのメンバーはどうしてもスマートさ、というか、流れへの乗り方で劣る。本会議は、それに気づけた良い機会だった。またそれゆえ、東北の地域に根差す人材の育成と、連携の枠組 み作りを急ぐ必要性を感じた。G-SECでのこの会議が解散するのであれば、ぜひ東北大 学として継続する方向を検討したい。
  • ◇ 第1回、2回、4回と3回の会議と盛岡での会議に参加させていただきました。この会議に 参加させていただく前は被災地の教育の復興で、学校や生涯学習の教育現場の困っていることとそれを支えてくれるNPOや研究者のスタイルがマッチせず、どうしたものかと ずっと悩んでいました。しかしこの会議の機会を得て、私の感じていた悩みは被災地全 体、いや日本全国で抱えている問題であることに気付きました。さらに正論だけでは人 は動かず、相手の心理を考えながら粘り強く交渉していくことが大切であることをいろいろな講義、話し合いの中で理解しました。お陰様で、地元に戻って復興教育の会議を 重ねるごとに、時間はかかってもうまくいったことがいくつも出てきました。今年度の 体制をもとに、来年度は学校、NPO、研究者、行政、PTA、地域の方々が皆で被災地の教育を話し合う「会」が始まります。今後も復興リーダー会議で学んだことを皆さんに紹介しながら、子どもたちや住民の皆さんの「最高の笑顔」を作り出す教育の場を考えて行きたいと思います。ご講義をいただいた諸先生方、運営スタッフの皆様、慶応大学 の皆様、本当に有難うございました。
  • ◇ 復興リーダー会議で一番感じたのは「多様性、ダイバーシティ」と、それが共感しあう ことで生まれる新たな気づきでした。震災復興とリーダーというテーマのもと、今まで お会いしたことがない、また、経験したことがないような経験をしている方々と知り合い、議論をかわし、合宿で懇親を深めあうことで、この日本をどのように構築していく かということを改めて感じさせられました。「自分の小ささ」を知った。霞が関の中では、それでも多様な人脈、経験を有してきたと思っていたが、まだまだ足りない、今の 自分では遠く及ばないことを痛感させられた。それと同時に、もっと頑張ろう、この人 たちから吸収しようという気持ちが大きく生まれた。一流の人が集うと、自分が二流で もその環境に順応しようと努力する、これが実感した会でした。最後に、こういうこと が「社会を変える」ことだと思った。個々人、手法(プロセス)は違えども、目指す ゴールは同じであり、各リーダーが様々な場面で社会を変える、そういう変革を起こす のではないかと思いました。そして、こういう場をセットすることもまた、「社会を変える」トリガーです。今後是非、続けていってほしいと思います。
  • ◇ リーダーシップとは、いわゆる前例踏襲とは対極にある行動様式ですが、「前例のない」事態が起きリーダーシップを発揮すべき際の思考フレームなどは「前例踏襲」でき るものだと思います。この復興リーダー会議の講師・参加者の多くは実際にリーダーと して活躍しており、その方々と経験を共有する過程で、「前例のない」ことをしようと する時の物事の進め方、想定外のことが起きた場合の対応の仕方、多くの人たちを説得 し巻き込んでいくやり方などの「暗黙知」を伺うことができたのが最大の収穫でした。
  • ◇ 途中参加で、欠席も多くほとんど参加できなかったことが残念です。正直申しまして、 回によってはどういう目的でこの講師を呼んだのかな?と思うことがありました。ま た、会議自体の方向性もまだ自分自身で理解していないこともあり、自分の不勉強のせ いで、うまく実際の現場で学んだものを落とし込めるまでできなかったように思います。しかしながら、この会議で出会った皆様、事務局の皆様はとても刺激的であり、今でも多くの方と交流を続けさせてもらっています。かけがえのない出会いになりましたし、実際に復興のための事業アイディアも生まれています。これからにつながる素晴らしい出会いを頂けました。
  • ◇ “多様性”というものの重要性について、こんなにも実感したことはありませんでし た。NPOや一般民間企業、地方公共団体、そして政府組織。異なる経験やバックグランドを有した会議委員が一堂に会して議論を行うことによって、一つの事象・プロジェクトに対して、それぞれの専門性や経験に裏打ちされた、多様な観点からのコメント、 エピソードが提示されました。自分が全く知らなかった、想像すらできなかった意見が提示され、現に存在する課題に対して、創造的なアプローチ・解決策を構築していく。そんな“多様性”の力を目の当たりにしたことにより、今後、仕事や他のプロジェクトにおいても、多様性を有するチームの力を結集しようと感じました。
  • ◇ 産学官、それぞれ立場は違えど、考えていることは大きくは異ならないことを体感でき た。特に、震災復興のように、さまざまなアプローチが考えられる中で、ほぼ同一の目標を目指す場合には、多様な主体が交わり合える場、機会の創出が大きな意味を持つように感じた。それぞれの立場で、現場で、色々な情報が生まれており、情報ネットワークを介して、やり取りが容易になっているからこそ、「顔」「付き合い」という古典的なコミュニケーションの壁を最初に取っ払って、次々にアイディアがぶつかり合い、アクションが生まれる下地を作り上げることの重要性を身を以て感じた気がする。
  • ◇ 「復興リーダー会議」に参加させていただけたことには、心から感謝しております。さ まざまな分野・立場で震災復興に取り組む素晴らしいメンバー達と共に学び合い、議論できた事は、かけがえなのない時間でした。岩手の合宿を経て、お互いの立場や言葉遣い、一人ひとりが目指す姿や、所属する組織の目指す像など一層理解がし合えたように思います。そのお陰様で、毎月の「リーダー会議」の学びの場を超えて、さまざまなコラボレーションも実現出来ました。この大切な繋がりは、これからも守り、育てていきたいと思います。貴重な場をどうも有難うございました。
  • ◇ 復興現場で価値を生み出しているのは、企業や団体単位から「個」の単位へシフトして いっています。こうした中で、キーマンとなっている優秀な方々とつながる機会を得たことに感謝しております。特に岩手での合宿は素晴らしい場だったと思います。
  • ◇ 復興は、立場をこえた本音の議論が重要だと認識させられた。メンバーにはNPO、支援 企業、メディアから、復興庁職員、被災地副市長まで参加した。合宿では岩手県知事と、発災当時の文部副大臣が長時間参加し、本音のディスカッションを行った。ここでの議論がベースとなって、復興現場で行動が取られた例も少なくない。復興には日本の 総力が求められる。復興リーダー会議のように、立場をこえて議論できる場がさらに生まれることが今求められている。個人としても、そうした場の創出を手がける必要があると気付かされた。
  • ◇ 私はこの復興リーダー会議というものは、立ち上がりから座学かアクションかという部 分に大きな問題点を孕んでいるように思いました。実際、その問題点は会議の進行と共に、会議の大きな議題ともなりました。そして、その会議の中で結論付けられたのは、会議の在り方は、会議そのものもメンバーと共に成長を果たすべきものだという事でした。この段階で、会議を諦め離脱する方々も多くいました。しかし、具体的アクションへの舵きりに大いに共感して会議自体も一部、この方向に動いていきました。特に私がいた4班はそうでした。結果、釜石市の漁業支援がアクションとして出てきました。ところが、ここに来て会議の予算切れ、シンポジウムとのスケジュールの兼ね合いが出てきました。そして、会議での決定事項であるアクションが、予算や 1 年というスケ ジュール優先の会議の在り方と乖離して行く事になりました。本来は組織(会議)で動くべきアクションの責任や実行は、個人に委ねられ、これまでの会議は何だったのか、という疑問を抱きました。これでは机上の空論になると諦めた離脱者が正解で、残ったものは予想通りの求めていない座学(もちろん実はありました。)という結果だと悲観しました。復興リーダー会議とは、会議の在り方、スケジュール、予算、ゴール設定、参加者などの思いも含めてもっと誰かがリーダーシップを持ってコーディネーションすべきものだと強く思いました。復興リーダー会議には、会議自体を有効化するリーダーが不在だったと言わざるを得ません。これなら会議のタイトル「復興について考える会議」とでもすれば良かったのではないかと思いました。私が学んだ事は、辛辣になって申し訳ないですが、この会議をもっと有意義なものにできなかった自分自身の反省から得られたものです。今後の会議の発展と成功を心から祈念いたしまして、クリティカルに書かせて頂きました。素晴らしい機会をありがとうございました。
  • ◇ 色んな立場の人間が集まってのディスカッションは大変勉強になった。震災以降、直接現地へ行く機会が減っており、「今」現地で何が必要なのか、何をしなければいけないのか、リアルな情報をキャッチできておらず、そこの情報を得たいと思っていた。今回現地で今なお活動されている方、元々現地にお住いの方々が多かったので大変多くの情報を得ることができ、また、やはりそうした現地の方の声を聞く事、接点を持つことが重要であると感じた
  • ◇ 被災地での各プレーヤーの活動が多様であることを改めて実感した。問題意識やアプローチ手法も様々であり、新しい連携の形を模索できるのではないか、との期待を持った一方で、マンパワー的に誰もが手一杯の状況であり、人的・財源的な課題から「もう一歩」を踏み出せないでいる印象を受けた
  • ◇ 立場を越えた連携が必要だと言うことを再認識した。「連携を」と言うのは簡単だが、通常のルーティンから抜け出したとたんに、たくさんの選択肢の中からどのアクションを選ぶかという、意思決定をする力が試される。復興リーダー会議の活動を通じて、東日本大震災から3年が経った復興の現状は、新たなルーティンの局所最適にはまり込んでいる状況であるという課題を再認識した
  • ◇ 色々なセクター/地域の方とお話しすることを通じて、復興における多様なテーマに多様な方が多様な関わり方で取り組んでいらっしゃることを再認識できた。一方、どうしたらうまく連携できるのかという点については課題認識をあらたにした。今回も、決められたアウトプットを出すことにフォーカスしすぎ、既存の活動の延長でどちらかというと「まとめる」ことが多く、新たな発想までは行かなかったように思う。せっかくよいメンバーに出会えているので、よいバリューにつなげるための方法論はまだまだ模索/実践が必要だと感じた
  • ◇ 一番ありがたかったのは人脈ができたこと。毎回のグループワークの中で、様々な背景を持つ方と熱く議論する中で、被災企業支援に携わる者として足りない視点や知識に気付き、新たに見識を深めるきっかけとなった。また、震災後岩手県にお越し下さっている主だった産業支援の方々ともつながりができ、会議を離れた場でも情報交換や施策の連携等を行うことができた
  • ◇ 復興リーダー会議における一連の活動全体を通して強く感じたことは、震災以降、それまで行政が提供してきた公共サービスをNPOや企業が担い始めているという社会の変化である。今回の活動を通して、多くのNPO、企業が復興に向けて、事業支援や人材派遣など行政や住民と協同して活動しているということを強く意識させられるものであった。政府の厳しい財政状況や将来の少子高齢化を鑑みれば、NPOや企業が公共的なサービスを担うという点は、不足する公共的なサービスを補うものとしても期待される。他方で、今後の課題認識としては、①このような活動が被災地等の一部の地域に限定されているものであること、②活動に参画しようとする人材が全国的に不足していることが挙げられる。両者の根本的な問題としては日本の人材における課題認識能力や行動力といった意味での「リーダーシップ」の不足に帰着するのではないか。今後、教育課程に限らず企業や社会における「リーダーシップ」教育のあり方について検討が必要であると考える
  • ◇ 「復興」という巨大な政策課題に直面して、改めて、人材育成(教育)こそがすべての課題解決の長期的基盤であるとともに、短期的にも、人材の力とそのネットワークが最も重要であることを認識した
  • ◇ 復興を担う若手・中堅のリーダーが着実に育っている実感を持つことができた。その一方、東北各地で特定個人・機関への負荷が大きくなっている実感があり、より多くの人材のコミットメントによる復興推進がなお必要であるとの認識を強く持った
  • ◇ 当初は、震災復興は、東日本大震災の被災を受けた地域固有の課題かと認識していたが、現状を理解すればするほど、原発の問題を除けば、日本の地方経済の課題と根本原因が共通していることに気付いた。地方経済における高齢化・人材の流出・東京一極集中など、被災をきっかけに日本経済の構造改革・制度改革の必要性を痛感した
  • ◇ 今回の震災では、盤石だと思っていたシステムやマニュアルが機能せず、社会全体を見直す機会となった。自然災害だけではなく、地域や分野を横断して、いかにそれを融合して社会を創造していくかが問われている。そういう思いを強く持った
  • ◇ 民間企業の方が復興に関わっていることは被災地にとっては大変心強い話しだと思った。その反面、官民を束ね、調整する仕組みが弱く、取り組みが散発・単発的であったり、また、おなじような取り組みが重複している面があったりするのではないかとの印象を持った
  • ◇ 発災直後の緊急フェーズから被災地で活動を継続してきたが、まもなく丸3年を迎えるにあたり、災害支援の非営利団体所属の人間の役割は一段落しつつあるのかと感じている。直面し解決すべき社会的課題の根の深さに、力不足を感じる事が増えているのを実感する。今後は、ビジネスセクターでプロとして経験を積んだ方々の果たす役割がますます重要になると思う。またそういった方々に、効果的・持続的に被災地に関わって頂くための場が一つでも多く求められると感じている。そういう意味で、本会議は、非常に有意義な場であったと思う
  • ◇ 震災発生から時間を経るにつれて、被災地からの情報発信にも工夫が求められると感じた。震災は国民誰もにとって巨大なインパクトがあったが、人々による「復興」の取組みが、自然災害の震災そのものにも負けないようなインパクトを持てるのかどうかが、非常に大きな課題である
  • ◇ 震災直後の課題が2~3年経っても引き続き解決されていない。震災直後は「緊急事態」という意識のもと超法規的な措置や特別の手段が執られていたが、日常生活を取り戻すと共に、大胆な措置が取りづらくなっている。特に、福島の事態は今もなお非常事態だと思うが、通常のこととして認識されているのではないかと感じた
  • ◇ 情報量と意思決定の正確さは、本来比例する。しかし、緊急時においては情報量が限られた中で、重要な決定を急がねばならない。情報マネジメントについて議論することの重要さを感じた
  • ◇ 緊急時に求められるソフトもハードも、備わるのは平時であるということ。そして緊急時の意思決定はリーダーの資質、人間性に頼る部分が大きい。リーダーの備えるべき資質と、その養成について、あるいは組織としての意思決定の仕組みについて議論を深める必要があると感じた